自分の性を自覚し始める幼児期の子に合わせた性教育のあり方について学ぶオンラインセミナー「子どもを守る性の健康教育」が2022年3月5(土)日に開かれる。社会福祉法人檸檬(れもん)会が主催し、保育士のほか、幼児期の子を持つ保護者らが対象で、参加費は無料。
年齢や発達に合わせた「性の興味」への対応などを学ぶ
和歌山県紀の川市に本部を置く社会福祉法人檸檬(れもん)会(前田効多郎理事長)の主催で、幼児期の子の性教育を科学・安全・健康の視点から学ぶのが目的。保育現場で起こる具体的な事例も交えながら、「こんなときにどうしたらよいのか」という悩みについて対処法などを考える。
檸檬会は、レイモンド保育園などの保育施設を全国59カ所で運営しているほか、プリスクールや放課後児童クラブを運営。子育て世代や保育従事者向けの無料公開セミナーを定期的に開催している。
幼児期は自分の性を自覚し、性に関心を持ち始める時期で、保育園や幼稚園などでは「性」をどのように扱うべきなのか、どう教えていくのかと悩むことも多いという。また、性や自分の体について正しく知ることは、自尊感情を育て、性被害の防止にもつながるとして、幼児期からの性教育の重要性を指摘する意見もある。
このため、今回は子供の「性」に対する興味や行動への対応や、年齢や発達に合わせた性教育をテーマにすることになった。
性教育は子供の自尊心を育む
セミナーは2022年3月5日午前10時から12時までで、オンライン会議アプリZoomウェビナーを使って開催される。参加には、事前登録し視聴URLを受け取る必要がある。
セミナーでは学校での性教育に取り組んでいる思春期保健相談士の徳永桂子さんが、性教育のあり方や、大人の向き合い方などについて講演。徳永さんは「3歳からの性教育」を提案し、「子供は自分の体について科学的に正しく学ぶ権利がある」と訴えている。
子供が体について学べば学ぶほど、自分の体を大切にしたいという自尊感情が育ち、自尊感情が豊かな子はいじめや性被害などの暴力被害に遭いにくいという調査結果もあるという
講演の後は、視聴者からの質問を受け付け、実際の体験や悩みを通じて、性教育について考えていく。
檸檬会では、「性を面白がる子への対応を知りたい」「健全なスキンシップとそうでないことの区別がつかない」という人や、「子供に性をどう伝えたらよいのか分からない」「性器をよく触る子への配慮が分からない」といった悩みを抱える人に参加してほしいと呼びかけている。
申込みは社会福祉法人檸檬会https://lemon04.peatix.com/