画像:NPO法人シャブラニール シャブラニール支援センターの様子(コロナ禍前に撮影)
画像:NPO法人シャブラニール シャブラニール支援センターの様子(コロナ禍前に撮影)

書き損じはがきで児童労働・児童婚とめよう 国内最大級はがき寄付受付 3/31まで

子どもの権利保護・支援に取り組む国際協力NGOシャプラニールは、児童労働や児童婚といった子どもを取り巻く社会課題の解決に向けて、はがき寄付活動「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」を2022年3月31日まで実施している。

はがき20枚が「読み書きの授業1カ月分」に

「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」は、書き損じはがき・未使用はがき・余った切手を全国から集め、バングラデシュで児童労働に従事する少女たちの支援などに活用する取り組み。

誰もが気軽に参加可能な「はがき1枚からできる国際協力」として国内に広がり、書き損じはがき・切手を対象とした単独の寄付キャンペーンとしては、国内最大級の支援を集める。

不要なはがき10枚(約500円)は、シャプラニールの現地支援センターの1日分の運営費用に相当。はがき20枚ならば、読み書きを学ぶ授業を1カ月実施することが可能だ。今年は50万枚を目標とし、余ったはがきや切手による寄付を全国に呼びかけている。

“隠された児童労働”がさん奪する子どもたちの未来

国連の報告では、世界全体の子どもの約10人に1人にあたる1億6,000万人が児童労働に従事し、世界の女性5人に1人にあたる6億5,000万人が児童婚をしているとされる。

シャプラニールによると、中でもバングラデシュでは、コロナ禍で学校が閉鎖している間に、仕事を始めたり、結婚させられたりした子どもが急増したという。特に、「家事使用人」といわれ他人の家の家事・子どもの世話をする、“隠された児童労働”の問題を訴えている。家の中で働く少女を見つけることは極めて難しく、性的虐待にも繋がりやすいため支援の緊急性が高い問題と判断した。

シャプラニールは、東京都新宿区の特定非営利活動法人。主な活動国はバングラデシュ、ネパール、日本。社会や他の援助団体の支援から「取り残された人々」などに対して、特定の宗教、政治、企業、団体に属さずに支援を届けている。2022年に創立50周年を迎える。