女性が活躍できる社会の実現やSDGs(持続可能な開発目標)推進に向けた挑戦や活動に取り組み、今後も期待できる個人、団体を表彰する「国際女性デー表彰式 HAPPY WOMAN AWARD 2022 for SDGs」が国際女性デーの3月8日、東京都内のホテルで開かれる。ジェンダーギャップ後進国といわれる日本に「国際女性デー」を定着させる狙いだ。
4回目を迎える「HAPPY WOMAN AWARD for SDGs」
「女性のエンパワーメント推進と社会活性化」や「SDGs推進」を目標に掲げるHAPPY WOMAN実行委員会が、国連が定める3月8日の「国際女性デー」を日本にも定着させようと2017年から「国際女性デー HAPPY WOMAN FESTA」を開催。そのイベントの一環として、19年から「HAPPY WOMAN AWARD for SDGs」を始めた。当初は個人のみの表彰だったが、20年には女性を応援する商品やサービスなどを展開している企業を表彰する「企業部門」も新設し、22年は4度目の開催となる。
日本でも16年から政府が女性活躍を実現するための政策に取り組むようになったが、男女平等が進んでいるとは言い難い。20年に世界経済フォーラムが発表した「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告」によると、日本は156カ国中、過去最低の120位となり、G7では最下位だった。
また、SDGsの取り組みでも、国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が公表したSDGs達成度ランキングによると、21年は165カ国中18位。19年の15位からランクを落としている。日本のランクが上がらない原因として、ジェンダー平等に関する得点が低いなど男女平等が進んでいない状況があると指摘されている。
こうした実情を踏まえて同実行委員会は、活躍する女性らを表彰することで、国際女性デーやSDGsを広く知ってもらうとともに、女性が活躍できる社会の実現に向けた機運を盛り上げていこうと考えている。
2021年は黒柳徹子さん、剛力彩芽さんらが受賞
受賞者は一般から公募を受け付けなどして候補者を選定。実行委員会が審査を行って最終決定する。2022年の受賞者は2月上旬に決まり、3月上旬に発表される予定。個人部門の「HAPPY WOMAN賞」は、「女性の力による持続可能な社会づくりに向けた挑戦や活動を行い、今後に期待できる個人」に、企業部門の「女性応援ブランド賞」は「女性を応援する商品やサービスなどを展開し、持続可能な社会づくりに貢献した企業・団体」に贈られる。
前年、21年のHAPPY WOMAN賞は、女優でユニセフ親善大使の黒柳徹子さんや歌手のAIさん、女優の剛力彩芽さん、タレントでデザイナーのマリエさんらが受賞。このほか、困難な状況にある10代の女性を支援する活動を続けている一般社団法人Colabo代表理事の仁藤夢乃代表理事や、三菱UFJリサーチ&コンサルティングのプリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト、吉高まりさん、サンリオのキャラクター、ハローキティも選ばれた。
女性応援ブランド賞は、化粧品メーカーのコーセーと、有機農産物などの宅配事業を展開するオイシックス・ラ・大地が受賞した。
3月8日の表彰式などの模様はYouTubeでも無料で視聴できる。YouTubeチャンネルのURLは次の通り。
https://www.youtube.com/c/HAPPYWOMANassoc/videos?view=0&sort=p&shelf_id=0