画像:shutterstock 国会議事堂参議院
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ロシアへの非難決議を衆参両院で決議 れいわ反対で全会一致ならず…なぜ?

衆議院と参議院は2022年3月1日と2日、それぞれの本会議で、ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議を、れいわ新選組を除く与野党の賛成多数で採択した。決議ではロシアに即時の攻撃停止と部隊撤収を求めている。れいわ新選組の反対により全会一致とはならなかった。

「唯一の被爆国として非難」「言語道断」など強い言葉

決議は、ロシアの行動を「ウクライナの主権を侵害し、国際法、国連憲章の重大な違反」と指摘し、「力による一方的な現状変更は断じて認められない」と批判。「ロシアに対し、即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求める」としたうえで、「プーチン大統領が核使用を前提とするかのような発言をしているのは言語道断」と唯一の被爆国としての日本の立場を強調し、強い言葉で非難した。

また、日本政府に対しては、国際社会とも連携し、ロシアに対する制裁やウクライナに対する人道支援など迅速かつ厳格な対応を行うよう求めた。

衆院は1日、参院は2日に本会議を開いて、こうした内容の決議を採択したが、れいわ新選組はいずれも反対した。

一方、山東昭子参院議長は2日の本会議に、ウクライナ国旗の色に合わせて青色のセーターに黄色のジャケットで臨み、林芳正外相も青色のスーツに黄のネクタイで参院予算委員会に出席するなどしてウクライナへの連帯を表明する姿勢を示した。

れいわ反対の理由「具体性を伴わない」に対し批判続出

決議に反対したれいわ新選組は2月28日に声明を発表し、決議に反対する理由を説明している。

声明によると「ロシア軍による侵略を最も強い言葉で非難し、即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求める立場である」としたうえで、「一刻も早く異常な事態を終わらせようという具体性を伴った決議でなければ、言葉だけのやってる感を演出する決議になってしまう」と主張。難民の受け入れの表明や国内向けの経済対策を求めている。

また、米欧主要国がソ連崩壊時の約束である「NATO東方拡大せず」を反故にしてきたことなどに目を向けるべきだと指摘している。

こうしたれいわの主張には、反論する声も上がっている。日本維新の会の音喜多駿参院議員はTwitterで「ロシアへの非難決議、れいわ新選組の反対で全会一致ならず。公党の一つが反対してしまえば、むしろ誤ったメッセージを伝えることに。ロシアとしてはしてやったりで、この分断を利用するでしょう」と発信した。また、れいわ新選組に対し「決議には賛成したうえで、党としての見解を出すべきです」などと、今は侵略行為を非難するメッセージを出すことが重要だと指摘するTwitterが相次いでいる。