画像:防衛省正門(C)防衛省・自衛隊
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ロシアの領空侵犯に防衛省Twitter「ウクライナでの動きと呼応」対露メッセージも

防衛省は2022年3月2日、北海道根室市の南東沖のオホーツク海上空で、ロシア機と見られるヘリコプターが領空内に侵入したと発表した。自衛隊ではウクライナ周辺における軍の動きと呼応した動きだとして警戒している。

ロシアのヘリが北海道で領空侵犯

産経新聞ウエブ版(2日付)によると、3月2日午前10時23分ごろ、北方領土方面から飛来したヘリコプター1機が日本の領空内に侵入。緊急発進した航空自衛隊の戦闘機が、ヘリに対し領空に近づいていると通告した。侵入後には領空に入ったと無線などで警告したが、ヘリからは応答がなかった。領空侵犯した時間は数十秒程度で、軍用機かどうかは不明だという。

防衛省は飛行経路などからロシア機とみており、外務省は外交ルートでロシアに抗議し、再発防止を求めた。

この日の領空侵犯について、防衛省はTwitterでもメッセージを発信。「ロシアは2月以降、ウクライナ周辺における軍の動きと呼応する形で、オホーツク海等での演習等を通じ、東西に渡って活動し得る能力を誇示」とロシア軍の動きを分析したうえで、「現下の情勢下において、我が国周辺海空域におけるロシアの活動の活発化は懸念すべきもの」と警戒感を示した。

2月以降ロシア軍の動きが活発化

岸信夫防衛相は2月15日の記者会見でも、日本海とオホーツク海南部の海域で活動するロシア海軍の艦艇の活動が2月1日以降、活発になっていると指摘していた。

産経新聞ウエブ版(2月15日付)によると、確認されたのはロシア海軍の艦艇24隻で、駆逐艦やフリゲート艦、ミサイル護衛哨戒艇、潜水艦、揚陸艦のほか、補給艦や病院船も含まれていた。商船の砕氷艦とともに隊列を組んでいたケースもあった。活動の目的や狙いは不明だが、日本海やオホーツク海南部を航行しており、海上自衛隊の護衛艦「しらぬい」や哨戒機「P3C」が情報収集や警戒監視に当たった。日本への領海侵入はなかったという。

ロシア軍は1月20日、「海からの軍事的脅威に対抗する」として1月から2月にかけて海軍の全艦隊が演習を行うと対外的に発表していたが、岸氏は「全艦隊によるこの時期の大規模な軍事演習は異例」と指摘。そのうえで、「ロシア軍が東西で活動し得る能力を誇示するため、オホーツク海などでも活動を活発化させている」との見方を示していた。

防衛省・自衛隊アカウントでも対露メッセージ

今回の領空侵犯については、ロシアに対する経済制裁に踏み切った日本への挑発行為だとする見方もある。

3月3日の防衛省・自衛隊Twitterアカウントでは、「今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならずアジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。 防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り共有していきたいと考えています」というツイートとともに、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況を共有した。

防衛省・自衛隊Twitterより引用「ロシア軍によるウクライナ侵略の状況」