国連が定める国際女性デーの2022年3月8日、女性が活躍できる社会の実現やSDGs(持続可能な開発目標)推進に向けた挑戦や活動に取り組んでいる個人、団体を表彰する「国際女性デー表彰式 HAPPY WOMAN AWARD 2022 for SDGs」が東京都内のホテルで開かれ、タレントで実業家の紗栄子さんらが表彰された。
持続可能な社会づくりに挑戦・貢献する個人や企業が対象
「HAPPY WOMAN AWARD for SDGs」は、「女性のエンパワーメント推進と社会活性化」や「SDGs推進」を目標に掲げるHAPPY WOMAN実行委員会が「国際女性デー」を日本にも定着させようと開催している「HAPPY WOMAN FESTA」の一環イベント。
「女性の力による持続可能な社会づくりに向けた挑戦や活動を行い、今後に期待できる個人」に「HAPPY WOMAN賞」、「女性を応援する商品やサービスなどを展開し、持続可能な社会づくりに貢献した企業・団体」に「女性応援ブランド賞」を贈っている。
今回、個人で選ばれたのは、倉木さんや紗栄子さんのほか、フィットネスプロデューサーのAYAさん、パナソニックの山口有希子さん、ライオンの廣岡茜さんの5人。企業では赤ちゃん本舗、タカラベルモント、豊島、ミュゼプラチナムの4社が選ばれた。
紗栄子さんは災害対策支援などに尽力
このうち、紗栄子さんは被災地支援の団体を設立するなどの活動が評価された。表彰式で紗栄子さんは、2010年に起きた宮崎県での家畜の口蹄疫流行や2019年に関東地方を襲った台風被害での被災地支援などを振り返り「これまで活動してこられたのは、多くの人の協力のおかげ。今後も、支援したいがやり方が分からないという人たちと、助けてもらいたくても声を届けられない被災地の人たちとの間の架け橋になりたい」と話した。
紗栄子さんは14歳で芸能界デビューし、モデルやタレント・女優、実業家として活躍。10代から商品開発に携わり、アパレルやコスメを中心に数多くの商品をプロデュースしている。2010年から被災地や養護施設への支援活動を始め、19年に災害対策を支援する一般社団法人「Think The DAY」を設立した。
紗栄子さんはInstagramでも国際女性デーのシンボルフラワーであるミモザの写真を投稿し「何かしたいけれど何をしたらいいのか分からないという方の支援の想いを私たちが繋いで形に出来るように」と活動継続のコメントを掲載した。ファンからは「行動できること、速さを尊敬する」「ファンであることを誇りに思う」などの祝福コメントが寄せられた。
2022年は企業での活躍やプロジェクトを推進する女性が受賞
1999年にデビューした倉木麻衣さんは、多くのヒット曲を発表する一方、大学在学中から社会問題を強く意識し、震災復興やカンボジア寺子屋支援など、社会活動に積極的に参加している。HAPPY WOMANの活動にも賛同し、2018年にはテーマソング『WE ARE HAPPY WOMEN』も発表した。
AYAさんは体育系大学を卒業後、フィットネス業界に入り、オリジナルの「Aya’s Boot Camp」プログラムを考案。フィットネスモデルとしても活動している。TV、ラジオ、雑誌など幅広いメディアに出演しているほか、YouTubeチャンネル「AYA’sファンクショナルLIFE」も開設。「おうちdeシェイプ AYAトレ100」などの著書も多い。
山口さんと廣岡さんは、民間企業に勤めている女性で、企業などでの活躍ぶりが認められた。
山口 有希子 さんはパナソニックの事業会社コネクティッドソリューションズ社の常務、チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)で、ダイバーシティ推進担当役員も兼任。女性活躍やLGBTQ、男性育休100%取得といった課題に取り組んでいる。社外での個人の活動として、不登校児童とその保護者をサポートするプロジェクトや、障害を持つ児童へのボランティア活動にも参加している。
廣岡茜さんはライオンの新規事業「ご近所シェフトモ」の責任者。2019年に社内プログラムとして応募した「夕飯テイクアウトサービス・ご近所シェフトモ」が事業化テーマとして採択され、21年2月からサービスをローンチした。約1年で加盟飲食店が200店舗となり、登録者も8000人を超え、さらなるサービスの改善と事業拡大に取り組んでいる。