中学生の夏(イメージ) 画像:shutterstock
中学生の夏(イメージ) 画像:shutterstock

大阪弁護士会が子どもを対象としたLINE無料相談会を実施 

大阪弁護士会が、子どもを対象とした不登校やいじめ、親からの虐待、家庭での悩みに関する無料相談会を8月に実施する(7月は実施済み)。学校の夏休みにあわせた特別企画で、子どもにとって身近なLINEを使ってさまざまな相談に応じる。

LINEの友達登録だけですぐに相談が可能

相談の対象となるのは、学校や家庭などに関する悩みを抱えている20歳未満の人たちで、LINEを通じて子どもの権利に詳しい弁護士が、問題の解決方法や相談先などをアドバイスする。

相談できるのは、8月24日午後5時~7時、8月25日午後4時~6時。この時間帯であれば、何度でも無料で相談を受け付ける。

弁護士会では、「電話や直接会って話すことには抵抗があるけれど、LINEでメッセージを送るのであれば気軽に相談しやすいかもしれない」という子どもたちの悩みの相談に応じたいとしている。

LINEアプリのID「@353evewa」を検索し、友達として追加すれば、すぐに相談ができる。子どもの保護者や支援者からの相談は、LINEとは別に、電話による「子ども何でも相談」で受け付ける。

いじめや虐待、外国籍の子どもからの相談も

同弁護士会では1986年から、毎週水曜日午後3時~5時と毎月第2木曜午後6時~8時まで、電話相談を受け付けており、年間150件前後の相談がある。

相談内容としては「クラスメイトから嫌がらせをされて親が学校と相談しているが、学校は何もしてくれない」「何もしていないのに担任からひどく怒られ、学校に行けなくなった」といったいじめや学校でのトラブルや、「親が食事をつくってくれない」「学校に行かせてもらえない」といった虐待の相談、「両親が離婚するかもしれないが、自分の気持ちや意見をどう伝えたらいいのか」など家族に関する悩みなど幅広く、子どもに関する相談であれば、なんでも受け付けている。

また、「外国籍であることを理由に、同級生からからかわれる」「親が不法滞在で警察に連行されてしまった」「在留資格のない外国人だが、子どもを学校に通わせることができるのか」といった、外国籍の子どもや親からの相談もある。このほか、「警察から呼び出しを受けた」「同級生から殴られてけがをした」といった少年事件に関する相談にも応じている。

大阪弁護士会では、「悩んだり困ったりしていることがあれば、LINEや電話で何でも相談してほしい」と呼びかけている。

親に相談しにくいことでも、第三者の大人になら相談できるということもある。日ごろから様々な支援の手があることを子どもに伝え、いざというときに助けを求められる知識をつけておきたい。

電話相談は06-6364-6251(子ども何でも相談/大阪弁護士会)

8月24日午後5時~7時/8月25日午後4時~6時