選挙情報ポータルサイトの「選挙ドットコム」を運営するイチニは2022年6月26日から、動画投稿プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」の人気クリエイターと連携して、有権者を対象にした投票啓発活動を始めた。選挙の重要性や投票の方法などをユニークに伝える内容となっている。
人気クリエイター8人が動画を制作
選挙ドットコムは「選挙をオモシロク」を掲げ、選挙報道や政治家情報を発信する日本最大級の選挙・政治家情報サイト。参議院選挙が7月10日に投開票されるのに合わせ、特に若者に選挙や政治に関心をもってもらい、投票率アップに貢献しようと、TikTokの動画で選挙に関する情報を発信することになった。
動画は、選挙ドットコム公式TikTokアカウントに投稿され、投開票日の7月10日以降も視聴できる。
動画を製作したのは、動画クリエイターのマネジメントを行っている「Star Creation(スタークリエイション)」に所属している人気クリエイター8人(下記)。
– 天体物理学者BossB🌟💫(https://www.tiktok.com/@herosjourneygc)
– さとぴー🥕👔(https://www.tiktok.com/@satopi_tec0331)
– 100日後に告白する女子大生(https://www.tiktok.com/@100daysgirl)
– れもんえいみ(https://www.tiktok.com/@lemolemolemonn)
– あずきちゃん。(https://www.tiktok.com/@hoshina_ayumi)
– みやちだいき(https://www.tiktok.com/@sindoikun)
– こまち監督(https://www.tiktok.com/@komachi_03)
– そば湯(https://www.tiktok.com/@sobayu8055)
内容は「手ぶらで投票所に行っても投票できる」などと投票の方法や、期日前投票の方法などを音楽やコントなどを交えて説明。「衆議院議員が4年間の任期を全うするとして、4年間の国家予算を有権者数で割ると、1票の価値が403万円になる」「前回参議院選挙では、1票差で当落が決まったケースが26ある」などいった豆知識も紹介し、投票することには大きな意味があると訴えている。
20代の投票率は60代の約半分
選挙の投票率を年代別に見ると、年齢が高くなるほど投票率が高くなる傾向がある。19年7月に実施された前回参議院選挙では、10代の投票率が32.3%、20代が31.0%だったのに対し、60代は63.6%、70歳以上は56.3%だった。また、21年の衆議院選挙でも、10代が43.2%、20代36.5%だったのに対し、60代は71.4%、50代が63.0%だった。
選挙ドットコムでは「選挙の投票率は、とりわけ10〜30歳代で低い水準にとどまっている。今回のようにTikTokやInstagramなどのSNSを活用しながら、次世代への教育、啓発に貢献していきたい」としている。
参議院議員の任期は6年で、通常、3年に一度、参議院全議席中248のうち、半数の選挙区選出74議席と比例代表50議席が選挙で選ばれる。今回は神奈川選挙区で非改選1議席の補欠選挙も行われるため、定数4の神奈川選挙区では5人が当選し、5位当選者は補欠選挙の当選者となって、任期は残り3年となる。
立候補者数は計545人で、19年の前回選挙より175人増えた。